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2004年11月30日 (火)

『王妃の館』浅田次郎

王妃の館〈上〉
浅田 次郎

by G-Tools

150万で組まれた、フランス「王妃の館」への宿泊がかなうツアー。
同時に同じ企画を同じ旅行会社から20万で。
二つのツアーは交わってはならないのに、次第にその計画が破綻しはじめる。

かなりの人数の登場人物が、ドタバタしながらも、悩み、苦しみ、そして大団円に辿り着く。
そこにフランスは十四世紀、ルイ十四世まで絡んでくるという…。
浅田さんの照れ屋なペテン師ぶりが発揮されている、
『プリズンホテル』テイストな本です。
比べると、この本の場合は登場人物のおかれた境遇が
自分たちで選択してきた結果ではあるので、理不尽さがさほどでもないように感じます。
浅田次郎≒木戸孝之助≒「遅筆な小説家」が出てきます。
例によって編集者に取り囲まれながら。
これはキャラクター造形がワンパターン、なのではなく、
「小説家」を配置すると、自己投影したキャラになってしまうのではないかと思います。

Diary of 食・飲・読・旅・潜・泊さんへTBさせていただきました。

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コメント

TBありがとうございました。
「浅田さんのテレ屋なペテン師ぶり・・・」という表現がぴったりですよね(笑)
お約束ですが、最後に大団円になるのはやっぱりいいものです。

投稿: kumanomi_s | 2004年12月 3日 (金) 15時27分

kumanomi_sさん

初めて浅田さんの作品『鉄道員』を読んだ時は、
首を傾げたものです。この作家はどういう人なんだ?(笑)
他の作品やエッセイを読んで、なんとなく合点がいきました。
最後、どうやって収めるのかなと思ったら、ああそうか、と。
突飛だけど納得できるので、スッキリでした。

投稿: suminiya | 2004年12月 4日 (土) 14時49分

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