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2005年4月18日 (月)

『現実入門』穂村 弘

現実入門
穂村 弘

by G-Tools

少々現実を怖れる歌人による現実体験エッセイ集…
と思っていると、終盤、不意をつかれる。

「結婚式の当日、曇天のアスファルトに純白のドレスの裾をたらしたそのひとは輝くように美しかった」
後輩の結婚式についてこんな無駄のない美しい文章を
さらりと書いてしまうのだから、
怖いだの逃げ出したなどと書かれている現実や生活なんて、
歌人という属性を持つ穂村さんにとって、いかほどのものなのか。

読み進めていると、おや?という箇所があり、
あれ?と思ううちに最後まで連れていかれる。ドキドキした。
体験エッセイをこんな形に仕上げるあたりが生半でない。

電車の中で読むと、表情を保つのに苦労する。
そのぐらいおかしい本(というかおかしいのはご本人だろうけれど)。
でもこの本は、世界音痴もうおうちへかえりましょうがあってこそなので、
穂村さんのエッセイを未読の方はこちらからどうぞ。

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