« 『英国アンティーク夢譚』佐々木 ひとみ | トップページ | オノヨーコ »

2005年4月26日 (火)

『信さん』『いつでも夢を』辻内 智貴

信さん
辻内 智貴

by G-Tools

故郷の炭坑の街には、ボタ山があった。
ボタ山のある風景で過ごした少年時代。
ちょっとだけ年上の「信さん」と母と美代。
そして「信さん」には義母がいた。
交わった人と、そうでなかった人との思い出。他一篇。

いつでも夢を
辻内 智貴

by G-Tools

カッターナイフを持ち、雨に打たれつづける女性。
そこに通りがかった何人かの男がいた。
気ままな四十男と、土産のケーキを抱えたヤクザ。
彼らも女性に声をかける。
男は女性を連れ帰り、おばちゃんと親父と、共にケーキを食べる夜となる。

二冊ともどこかで読んだような、そして読みはじめると結末までが見通せるような話なのだけど、同じようなものを読むならばこのぐらい抑制のきいた文がいい。
前者はお母さんが、後者はおばちゃんと親父のキャラがよくて、アクセントになっている。
ただ、人物の背景とその影響もひねったものではないし、奇跡的な邂逅によって繋がっていく話としては、意外性やスケールも小さいので、評判のよい同じ作者の「セイジ」を読んでみようと思う。

|

« 『英国アンティーク夢譚』佐々木 ひとみ | トップページ | オノヨーコ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/40747/573842

この記事へのトラックバック一覧です: 『信さん』『いつでも夢を』辻内 智貴:

« 『英国アンティーク夢譚』佐々木 ひとみ | トップページ | オノヨーコ »