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2005年9月21日 (水)

『ロマンス小説の七日間』三浦 しをん

4043736010ロマンス小説の七日間
三浦 しをん

by G-Tools

あかりは海外ロマンス小説の翻訳を生業とする、二十八歳の独身女性。ボーイフレンドの神名と半同棲中だ。中世騎士と女領主の恋物語を依頼され、歯も浮きまくる翻訳に奮闘しているところへ、会社を突然辞めた神名が帰宅する。不可解な彼の言動に困惑するあかりは、思わず自分のささくれ立つ気持ちを小説の主人公たちにぶつけてしまう。原作を離れ、どんどん創作されるストーリー。現実は小説に、小説は現実に、二つの物語は互いに影響を及ぼし、やがてとんでもない展開に!注目の作家、三浦しをんが書き下ろす新感覚恋愛小説。(Amazon紹介より)

三浦しをんさんの作品は気になっていたのだけど、以前「私が語りはじめた彼は」の抜粋を読んで「こ、こわそう…」(なんか眼球が乾いてひっつくような描写)と。この本なら読めるかなあと、手に取ってみた。
現実と主人公の翻訳しているロマンス小説が交互に展開し、あろうことかロマンス小説は翻訳ではなく主人公の欲求不満のはけ口となって創作されてゆく。
ありえないよ!クビだよ!(笑)
でも現実もロマンス小説世界も話そのものは他愛もないので、何がこの本の特色かといったらやはり「翻訳小説の創作」なのだ。創作させるだけのストレスが主人公にはあるわけで、だとしたら構造的には成立してるのだろう。ものすごーく違和感があって、おかげで主人公に共感できなかったけど(だってすっげえ傲慢なことをしてるわけだし)。

笑ったのは<体毛>の描写について。本国ではセックスアピールとなる体毛は、日本ではなかなか受け入れがたい面があるため、意訳をする必要があるんだそうだ。以前原書ではファンタジーやドラキュラものばかりを読む知人が語彙を増やすためにロマンス小説を読んで(棺桶やら燭台やらはすぐわかるけれど、一般的な用語が抜け落ちるらしい)、「ふかふかとした彼の胸毛に顔をうずめた」とか書いてあると身悶えしていたことを思い出した。確かにピンとこないわな。

軽いタッチの本だったけれど、他の著作の紹介を読むとなかなか有望そうな作家さん。ハマるひとにはたまらなさそう。

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コメント

9月21日のコメント削除しました。
コピペ失敗してましたよー。

投稿: suminiya | 2005年9月21日 (水) 20時15分

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