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2005年9月 8日 (木)

『最後の願い』光原 百合

4334924522最後の願い
光原 百合

by G-Tools

個人情報を買う誘いの電話。
何も盗らない睡眠薬強盗。
見知らぬ女性からの不審な電話。
不可解な事件の数々が絡み合い、行き着いた答えは——。
話を聞いただけで事件を(ほぼ)解決する、小劇団の演出家兼俳優、度会恭平。
都会の若き安楽椅子探偵、登場! (光文社紹介より)

うーん?
光原さんの作品の場合、謎解き(わりと謎自体が弱い)そのものより人物や舞台設定の描写を楽しむ傾向にあるのだけど…。
連作短編集なので登場人物が移り変わっていくのがどうもなじめない。軸となる度会恭平の人となりが見えてこないから?突飛な行動がむしろめくらましになってしまって、本人の事件に対する心情が読み取りにくい。
度会恭平が小劇団を立ち上げるために集めた人たちも、キャラクターがややかぶっている。都会を舞台にしたことで斜に構えてみたのかもしれないけれど、光原さんご本人の人柄が透けてみえるような、気恥ずかしくなるぐらいに真正面な設定でもいいのかもしれない。

例によって読後感はほんわりしているので、かまえず読むにはOK。取り出すビールの繰り返しネタが楽しい。

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